モンスターハンターライズ:武器の各モーション簡易威力調査and使用感(ガンランス・狩猟笛・操虫棍)
ついに来ましたモンスターハンターライズ体験版!フィールドを自由に駆けまわったり配信前日に発表されたタマミツネと戦ったりがっつり遊ばせてもらっています。
特に気になっていたのは武器紹介映像で明らかに別仕様となっていた狩猟笛。蓋を開けてみれば連携の把握にこそ苦労しそうなものの演奏の仕様は非常に分かりやすく、今作から初めて狩猟笛を触る人でも楽しく動かせそうな調整になっていました。
が、大きく仕様が変わるとどうしても気になるのが各攻撃モーションの火力。新モーションはもちろん、過去作のモーションにも変更があるかもしれません。
というわけで、操竜訓練のアオアシラに協力してもらってザックリと各モーションの攻撃力を調べてきました。また、せっかくなので私がアイスボーンで狩猟笛とともにメインで使用していたガンランスと操虫棍についても見てきました。もしかしたら他の武器もそのうち測るかもしれません。
あくまで攻撃して表示された数値を見ているだけなので、過去作のいわゆる「モーション値」とは別物となります。また、判定が連続で発生したり、攻撃しながら大きく移動する技は一部他部位に吸われている可能性もあります。念のため複数回攻撃し、アオアシラの臀部が最もダメージが通りやすいという仮定の下最大ダメージを採用していますが、多少の数値のずれはあるかもしれません。参考程度としてください。
(2021/01/12 狩猟笛雑感に追記しました)
各コマンドの凡例
(攻撃モーションの名前が正しいかアヤシイので)攻撃を出すためのコマンドも併記します。RとZRを入れ替えた操作形態で記述しているため、デフォルトの設定の方はRをZRに読み替えてください。
- N〇:スティックニュートラルでボタン押し
- 矢印〇:スティックを対応方向に倒しながらボタン押し(例:スティック前方+Xボタン→ ↑Xと表記)
- 〇△:ボタン同時押し(例:XとA同時押し→XAと表記)
- 〇→△:連携限定の技の表記。ダメージ数値は最後のボタンを押した際に発生する攻撃モーションの値。
狩猟笛
各攻撃モーションの威力
測定条件は以下の通りです。
- 攻撃対象:操竜訓練アオアシラ(スライドビートのみ操竜判定の都合上オサイヅチ討伐クエスト。ほかモーションのダメージが同じであることを確認の上測定。)
- 攻撃箇所:臀部
- ハンターのバフ:自己強化+攻撃力強化
モーション・コマンド例 | 表示ダメージ |
通常攻撃 | |
右ぶん回し(NA) | 34 |
左ぶん回し(NX) | 34 |
後方攻撃(NXA) | 59 |
前方攻撃(↑X) | 30 |
振り下ろし(↑A) | 41 |
スタンプ(↑XA) | 17+49 |
演奏攻撃(R) | 32+49 |
三音演奏(RXA) | 24×4+14+12+19+25 |
柄攻撃&前方叩きつけ(X→X) | 11+16+26 |
二連スイング(XA→XA) | 32+21 |
蹴り上げ(↑XA→A) | 16 |
空中攻撃 | |
空中前方攻撃 | 38 |
ゲージ攻撃 | |
気炎の演奏 | 13+49×3 |
鉄蟲糸技 | |
スライドビート | 27+37+37+65 |
震打 | 96+162 |
※赤字の数値は肉質無視の可能性あり。音波系攻撃が肉質無視になっている?
狩猟笛雑感
はい。別武器になりました。演奏の仕様がガラッと変わり、演奏攻撃で自己強化、各ボタンの攻撃を二連続で出すと対応するバフが自動発動となっています。演奏攻撃も隙が大きくはないので、従来と比べて状況を選ばずバフをかけられるようになりました。
ただ完全に変わったかというとそうでもなく、抜刀状態から繰り出せる各種攻撃は連音攻撃が降り下ろしに置き換わった以外従来通りです。
右ぶん回しと左ぶん回しが同威力なので立ち位置で使い分けが可能になりました。モーション速度からみると右ぶん回しのほうが使い勝手が良いのは変わらないみたいです。
目を見張るのは後方攻撃の火力の高さでしょうか。抜刀状態から出すことができ、ハンター右前方の発生の速さ・ハンター情報の打点の高さ・ハンター後方のリーチの長さすべて据え置きのようなので、立ち回りで狙っていきたいところです(2020/01/12追記:火力を求める場合は後方攻撃よりも演奏攻撃と振り下ろしを主軸にしたほうが良さそうです。詳しくは狩猟笛の項目の最後に追記しました。)。
演奏攻撃はモーション前半に長めの無敵時間があるようです。タマミツネの咆哮なんかは適当に合わせても回避できます。火力もなかなか高いので、相手の攻撃にむりやり差し込む形でダメージを稼げそうです。
三音演奏は定点攻撃としてかなり使いやすそうです。通常攻撃から派生可、高火力強力バフの気炎に派生可と、出しやすくリターンが大きい攻撃になっています。ダウン時などには積極的に狙っていきたいです。
気炎の演奏はそれ自体のダメージもさることながら、短時間の攻撃力アップがめちゃくちゃ強いです。右ぶん回しのダメージが34から40まで伸びたので、40/34=1.176≒1.2倍程度のバフがかかる模様。え、つっよ。モンスターのダウン時には意地でも狙っていきたいです。
鉄蟲糸技はスパアマ演奏のスライドビート、ダメージの震打といったところ。スライドビートは開幕咆哮に合わせれば頭に連撃を叩き込みつつ咆哮をいなして自己強化できます。震打は単純にダメージデカい。あとかっこいい。
条件はまだ不明なのですが、マルチで震打の二撃目がもう一回発生したことが二回ほどあります。狙ってできたら相当強いと思うのですが...
体験版かつ固定ダメージが含まれるということでうのみにはできませんが、火力と演奏を両立できて非常に使いやすい武器になったと思います。モンハン始めたころから狩猟笛大好きだった身としては、今回の調整で使う人が増えてくれたらうれしい限りです。みんなも楽器で殴りましょう。
※以下狩猟笛について2021/01/12追記
TA動画を参考にしたりしつつタマミツネソロ7分台がでるまでひたすら触ってみて、火力を出せる立ち回りが過去作と大きく変わったことが分かったので追記します。
立ち回りにおいては↑Aの振り下ろしとRの演奏攻撃を主軸にすると火力が伸びます。
振り下ろしはコンパクトなモーションでそれなりの火力が見込めるため、リーチが短いことを除けば非常に使い勝手が良いです。体験版の武器では赤音符に対応するため、これを軸に立ち回ると自然と攻撃力強化を維持できるのも良い点です。
演奏攻撃は気炎ゲージも溜めやすいので、立ち回りに演奏攻撃を積極的に組み込むことでチャンス時に気炎の演奏を当てるチャンスも自然と増えます。長い無敵時間と高い火力に加え、派生元が多くて出しやすいと非常に優秀です。固定ダメージが製品版でどこまで伸びるかにもよりますが、今作の狩猟笛の主力になるでしょう。
振り下ろしと演奏攻撃は交互に繰り出せるため、細かい隙に振り下ろしを入れ、相手の攻撃を演奏攻撃で回避しつつダメージを稼ぎ、相手との位置関係をみて振り下ろしor回避で位置調整...といった形で攻めを継続することができます。演奏攻撃後の振り下ろしはスティックを入れた方向に攻撃を繰り出すこともでき、非常に使いやすい連携になっています。
ガンランス
各攻撃モーションの威力
測定条件は以下の通りです。
- 攻撃対象:操竜訓練アオアシラ
- 攻撃箇所:臀部
モーション・コマンド例 | 表示ダメージ |
物理攻撃系 | |
前方突き(X) | 23 |
突進突き上げ(↑X) | 29 |
ガード突き(RX) | 17 |
切り上げ(XA) | 29 |
叩きつけ(XA→X) | 47 |
薙ぎ払い(XA→X→X) | 66 |
竜杭砲(A→A→A) | (27+)9×14+79 |
空中攻撃 | |
空中突き(空中でX) | 24 |
空中叩きつけ(抜刀時空中でA→X) | 43 |
空中フルバースト(抜刀時空中でRA) | 17×残弾数+29 |
砲撃系 | |
砲撃(A) | 16 |
空中砲撃(納刀時空中でR) | 16 |
溜め砲撃(A長押し) | 24 |
フルバースト(XA→X→A) | 17×残弾数 |
竜撃砲 | 69×3 |
鉄蟲糸技 | |
ヘイルカッター | 29+48 |
※竜杭砲の()ダメージは溜め砲撃から竜杭砲につないだ場合(A長押し→↓A)は発生しない模様。
※赤字の数値は肉質無視。また、従来同様微量の火属性ダメージがある可能性あり。
ガンランス雑感
攻撃技自体には大きな変更はないようです。砲撃周りも基本固定ダメージで、部位によってごくわずかにダメージ変動が起きることから火属性ダメージも相変わらずあるのだと予想されます。フルバーストの一発当たりのダメージが通常砲撃よりも大きいため、通常型ガンランスのフルバースト補正は今作もあるようです。ただし、後述の通りステップ周りや連携には細かな調整が入っています。
注目したいのは竜杭砲でしょうか。ダメージが大きく、溜め砲撃から高速竜杭砲・切り上げから上方竜杭砲と派生が増えたうえ、ガード系鉄蟲糸技のガードエッジから直接高速で打ち込めます。ガードエッジからのカウンターは非常に強力なので、モンスターのモーションに対してガンガン狙っていきたいところです。
溜め砲撃は抜刀状態から直接出せるようになりました。竜杭砲への派生は素早く杭を打ち出すことができ、最速で竜杭砲を打ち込めます。
ステップ周りはベースはMHWですが、意外と変更が多いです。まずはステップリロードの派生変更。従来はステップ後砲撃ボタンでしたが、ガード+砲撃ボタンに変更されました。これによりステップ後にAボタンで砲撃・溜め砲撃が派生として出せるようになっています。
溜め砲撃はステップ・大バックステップでキャンセルできますので、各種ステップ→溜め砲撃→キャンセルして各種ステップ...という動きが可能になります。特に大バックステップはステップモーション中にスタミナが回復する特殊な仕様のようで、大バックステップ+溜め砲撃キャンセルを連続で行ってもスタミナをあまり消費しません。
さらにさらに、大バックステップ後はスティックを倒している方向に向き直りつつ突き・切り上げに派生させることができます。「モーション中スタミナ回復」「移動速度が速い」「バクステ終了時に任意の向きを向いて攻撃できる」という特徴から、大バックステップ+溜め砲撃キャンセルはモンスターへの接近手段として非常に有効です。操作は忙しいですが、使えるようになると立ち回りに幅ができそうです。
竜撃砲には待機時間中ガード判定が追加されました。マルチでは吹っ飛ばしがあるので厳しいですが、ソロなら相手の攻撃にねじ込めるので割と使いどころがありそうです。
鉄蟲糸技はガードエッジがとにかく優秀という印象です。ガードのけぞりなし、即座に叩きつけや竜杭砲で反撃可能、1ゲージ技かつ回復も早め、切れ味も回復、と便利機能をこれでもかと詰め込んだ技になります。欠点は連続攻撃に対応できないことぐらいでしょうか。大技を振りつつガードエッジで隙を消していく立ち回りが基本になりそうです。
おまけの小ネタ。ヘイルカッターを出してからAボタンで砲撃を連打すると真上に上昇できます。ツイッターなんかでもつぶやかれてましたので、ぜひ一度見てみてください。反動で空を飛べるのが今作のガンランスです。
操虫棍
各攻撃モーションの威力
測定条件は以下の通りです。
- 攻撃対象:操竜訓練アオアシラ
- 攻撃箇所:臀部
- ハンターのバフ:エキス三色状態
モーション・コマンド例 | 表示ダメージ |
強化連続切り上げ(X) | (11+)18+16+17 |
二連袈裟切り(X→X) | 17+21 |
薙ぎ払い(A) | 20+29 |
飛円切り(A→A) | 27+47 |
突き(↑X) | 13+12 |
三連切り(X→X→X) | 18+16+31 |
飛び込み切り(↑A) | 29 |
切り下がり(Xボタン系連携中↓A) | 25 |
空中攻撃 | |
空中切り | 13×n+22 |
強化ジャンプ突進斬り(RB→A) | 17×n |
舞踏跳躍(↑ヒット時自動派生) | 22 |
※強化連続切り上げの()は三連切りからの連携時のみ発生
※空中攻撃類のnはヒット数。高度やモンスターの大きさ等状況によって変化する。
操虫棍雑感
体験版では急襲突きがなくなっています。急襲突きに類する鉄蟲糸技がPVで出ていたのでそちらに期待です。
基本攻撃は殆どMHWと変化なしでしょう。相変わらず飛円切りが強力なので、機動力を生かして立ち回りつつAボタン連携を積極的に弱点に入れていく動きになりそうです。
数値を見ると強化ジャンプ突進切りの火力が旧作と比べて若干上がっている模様?翼が斬属性弱点など、位置が高く面積の広い弱点を持つモンスターには使っていけるようになったのかもしれません。
鉄蟲糸技は比較的地味な移動技と回避技ですが、抜刀状態でも納刀状態と同じ感覚で翔虫を使えるのは快適です。跳躍とは軌道がことなるので使い分けもでき、中~遠距離に離れたモンスターへ素早く接近できます。回帰猟虫の方はいまいち使いどころが見いだせていないのが正直なところです。体験版では猟虫があまり強くないようなので、製品版の猟虫の性能やシステム次第といったところでしょうか。
総じて、MHWのころのような使い勝手+翔虫といった印象です。ほかの武器も翔虫は使えますがさすがに戦闘中の空中制動は操虫棍が頭一つ抜けているようです(それがなかったら操虫棍のアイデンティティが危ないですが)。火力面については猟虫のシステムと急襲突き(鉄蟲糸技版)が来てからあらためて見てみたいところです。
以上、ガンランス・狩猟笛・操虫棍を触ってみての雑感でした。狩猟笛以外は過去作準拠の動きなので比較的すぐ操作になじめましたが、狩猟笛がなかなか個性的で苦労してます。いまだに連携の派生を把握しきれていないです。
他の武器も仕様変更や鉄蟲糸技が絡んで変化があるようなので、そろそろほかの武器もガッツリ使ってみたいところです。手になじむ武器種があればまたアオアシラに協力してもらうかもしれません。
ではでは、よいハンターライフを!